株式会社新生堂薬局
1.業務効率化を目的に薬師丸賢太を導入
2.処方箋入力業務に求められる正確さとスピード
3.使うほどに精度が向上していく。 安全性が担保できているという実感
4.賢太に通すだけ。創出された患者様との対話の時間
「健康なくらしのお手伝い」を理念に、福岡県や熊本県を中心にドラッグストアや調剤薬局「新生堂薬局」「ハッピー薬局」を展開している株式会社新生堂薬局。
薬師丸賢太を利用開始して間もなく1年、いまは「同僚」として日々ともに処方箋入力業務にあたっている新生堂薬局にてインタビューをさせていただきました。
業務効率化を目的に薬師丸賢太を導入
処方箋入力業務に求められる正確さとスピード
使うほどに精度が向上していく。 安全性が担保できているという実感
賢太に通すだけ。創出された患者様との対話の時間
薬師丸賢太の導入にいたるきっかけとなった、店舗業務での課題について教えてください。
弊社はドラッグストア併設店だと、薬剤師1名、薬局事務1名で運営している店舗も少なくありません。
ありがたいことに多くの患者様が利用してくださっており、入力業務に時間がかかってしまっているという課題がありました。
手が回らなくなるタイミングがちらほらと見られていて、そういった点でも業務効率化を図る必要があるなと考えていました。
QRコード付きの処方箋が主流ではありますが、ドラッグストア併設店の場合は門前の病院がなく、様々な医療機関で発行された処方箋が来るので、そのときにQRコードがある、ない、で入力業務にかかる時間に大きな差が出てしまいます。
そこで、薬師丸賢太を活用することで、効率化が図れればと思ったのが導入に至った経緯になります。
処方箋入力は入力業務の中でも1番の入口の部分だと思うのですが、この入力業務というのはスタッフの皆様にとってはどういったイメージを持たれる業務なのでしょうか? やはりプレッシャーを感じられながら取り組んでいらっしゃるのでしょうか?
株式会社新生堂薬局
管理薬剤師 B様
最も神経を使っている業務のひとつではありますね。
もし処方箋入力の段階で間違えてしまって、仮にそのミスに気付けなかったら...と考えます。
そのあとの業務がすべて繋がっているので。
そういう点ではやはり神経を使っていますね。
正確さも求められますし、入力が終わらないと鑑査データが飛ばないので、スピードも同時に求められる業務ですね。
通常はわたしが入力業務を担当しているのですが、配達に出ていたりして対応ができないときは薬剤師が代わりに入力業務を行っています。
処方箋の入力業務は覚えるのが大変だったりするのでしょうか?また、薬局毎に入力ルールなどは異なるのでしょうか?
薬師丸賢太がなかった場合は、覚えるのはやはり結構大変です。
基本的なルールに従って入力する、という部分はどの薬局も同じだと思います。
でもいろいろ処方箋が来て、それぞれ書き方が違っていたりするので、処方箋ごとの対応が必要ではあります。
薬師丸賢太を使用しない場合だと、新患の場合はすべて手入力して、新患でない場合はDo入力を使用していたのでしょうか?
わたしはDo入力はほとんど使用していないですね。どうしてもミスの元になってしまうことが多いので。
そうなんですね。Do入力が速いので、Do入力をつかっている薬局も多いと聞いていました。
我々の店舗では決まった処方元がないので、1日あたりの枚数が門前の医療機関があるところと比べると少ないんです。新患さんや久しぶりに来局される患者様も多く、Do入力で対応できる患者様の数自体が少ないというところもあります。
処方内容が変わっていることも当然あるので、Do入力に頼りすぎて前回と同じだと思い込むほうが怖いなという気持ちが強いですね。
薬師丸賢太を導入したスタートのタイミングで、なにか操作面での問題や抵抗などはありましたか?
やはり新しいものが入ること自体にはちょっと抵抗がありましたね。え?何が入るの?また覚えるの?って(笑)
他の店舗で導入するという話を聞いていたので、心構えはあったんですけど「どこまで信頼ができるのかな?」と思って、入力をチェックしていました。
NeoX自身で入力した内容をチェックするのと、別の他者が入力した内容をチェックするのとでは心持ちとか違いますか?
C様そうですね。入力自体にかかる時間が短縮できる分、自分が入力した内容のチェックよりも時間をかけてチェックをしているという感じはありますね。
株式会社新生堂薬局
ファーマシー事業部 店舗運営1課 主任
管理栄養士 C様
そういった点では薬師丸賢太は安全性の担保に寄与できているのでしょうか?
はい。自分で入力~チェックするよりも、他人が入力したものなので、新しい目で見れますし流れ作業ではなくきちんとチェックしなきゃという気持ちになるんですよね。
完全に100%一致させるというのはなかなか難しくて、多少間違いもあるのですが、
賢太が入力したものをチェックしていただいて、自身で入力、チェックを行うよりも安全性を高められるようにご活用いただけていて大変ありがたいなと思います。
薬師丸賢太を使い始めると、抵抗は無くなっていきましたか?
そうですね、すぐに無くなりましたね。
最初は誤読による入力間違いもあって、不具合報告の機能を使用していたのですが、使っていくうちに精度が高くなっていく実感がありました。
最近は不具合報告もほとんどしていないと思います。
どんな書式の処方箋でも読めるのですが、やはり少し見慣れないフォーマットや少し変わった書式だったりすると、賢太も目が慣れずに誤読が発生する場合があります。
子供が成長するように、賢太も学習によって成長させています。
まさにそのような状況でした。導入初期の頃に比べると賢太の成長を実感できていますね。
実感していただけているのは良かったです。初期のチューニングにも半年、1年必要なわけではなく、ある程度のサンプル数が読み込めれば、それを元に学習させています。概ね1ヶ月以内くらいの期間で集中的に精度改善の対応をしています。
いま店舗のみなさんは全員薬師丸賢太を使用していただいているのでしょうか?他店舗へ導入するのも、スムーズに進みそうでしょうか?
この店舗のメンバーは全員が使えますね。
使ってみると通すだけで難しくないので(笑)
他店舗へ導入する場合だと、そうですね、育てていけるかどうかですね。初期はやはり不具合報告を面倒に思わずちゃんとやることが大事です。機械が苦手と先入観がある人もいると思うので、そこを抵抗感を感じずに使っていく必要はあるかもしれないですね。
そうですよね。いまお話を伺っていて当初は少し抵抗はありながらも、賢太を使っていただけるようになって、我々としても非常に嬉しいですね。
機械に抵抗がある方でも抵抗なく使っていただきたくて、使用方法自体をシンプルにしているという点も薬師丸賢太の強みだと考えています。
薬師丸賢太はどういったシチュエーションのときに導入してみてよかったと感じますか?
薬剤師が入力するときの新患登録でしょうか。なにもしなくても入力してくれているので。
どうしても事務スタッフの手が離せないタイミングがあり、そういうときに特に効率化に繋がっているなと感じます。
あとは自分のミスも減ったなと感じています。
例えば、前回と同じお薬を処方するときに、先生の異動で病院が違って処方医は同じということがあるのですが、いつものだからと見落としてしまって、これまでの病院のまま入力してしまうということがどうしてもありました。
投薬のときに薬剤師が気付いてくれてインシデントにはならなかったのですが、こういったヒヤリハットが、賢太を導入したことで無くなり、本当に助かっています。
それは非常に嬉しいですね。我々も効率化は当然重視しているのですが、それよりも安全性に繋がっていると言っていただける方が賢太を生み出した甲斐があるなと、より強く思います。
賢太を導入したことで、患者様対応とかでも時間がかけられるようになったりとか、効率面でも役に立っている点はありますか?
そうですね。賢太に通している間に患者様と話ができるようになりましたね。服薬指導などに時間がかけられるようになりました。賢太に通しておけば、少し喋れるという感じでしょうか。
ちなみに、賢太は店舗の中で馴染めていますか?(笑)
はい、すっかり馴染んでいます。
導入当初から、みんな賢太って呼んでますね。朝ちょっと立ち上がりが遅かったりすると、焦ります(笑)
今後、薬師丸賢太、ならびにNeoXへご期待されることはありますか?
不具合報告をするときに、もう少し過去まで遡れるようになってほしいです。
外部のインターネットに繋がっていない環境でも数日前まで遡って報告ができるようになるといいですね。
業務が忙しいときは不具合報告があげられずに流れてしまうケースがあり、もったいないなと思うときがあります。
あとは、今後、在庫のデータと紐付くような機能があったりするとありがたいなと思います。
新機能アイデアも頂けてありがたいです。賢太成長のために検討します。
最後の質問になります。先ほども新患の入力時に特に便利であるとコメントいただいてましたが、薬師丸賢太は新患が多い薬局さま以外だとどういった店舗で有効活用していただけそうでしょうか?
薬局事務が少ない、新人が多い店舗などでしょうか。
弊社では、新人が配属された場合、薬剤師にも入力業務を行ってもらっているんです。
はじめは賢太を使わず、一通り、手入力で対応し、ルールややり方を覚えた上で使ってもらうようにしています。
それでもやはり賢太がいるとサポートになるので、心強いかなと思います。
心強いという点では、当店舗では賢太が導入される前はダブルチェックでしたけど、いまは賢太が入ってトリプルチェックできているというのが安心感に繋がっています。
忙しい時はわたしたちは焦ってしまうこともあるのですが、賢太が一番冷静で安定している点も心強いですね。
やはり人間は間違えてしまうものなので、AIの方が正しいというケースもあると思っています。AIが間違えたところを人間が探すというフローが取れていて、うちの店舗では本当に助かっています。そういう店舗が1店舗でも多く増えていくといいですよね。これからも賢太には風邪も引かずに毎日元気に出勤してもらいたいです(笑)